はじめまして
君の瞳にへのへのもへじです
価値観の違い
今の世の中、結婚が全てじゃなくなった
結婚をしない選択もある
多種多様な世界で私たちは生きてる
私は普通に結婚したし、それで幸せだ
結婚当初は、価値観の違いに随分戸惑ったし嫌にもなった
私たち夫婦は交際期間が長かった
お互いのことはよく知ってると思ってた
同棲せずに結婚したので、生活スタイルの違いに悩んだ
- お風呂と夕飯の順番はどうするのか
- 家具家電のこだわり
- 休日の過ごし方
- 食事に関すること
- 考え方の違い
一緒に住んだ数日くらいは、夫が仕事から帰ってきたらすぐにご飯を食べれるように準備してた
そしたら夫に
「先にお風呂入りたい」
って言われた
それに関しては私も同意見だった
じゃあどうしたらいいんだ?
夫に
「一緒に入ろうよ」
って言われた
え・・・
一緒に入るの?
まじで言ってんの?
お風呂くらいはゆったり入りたいんだけどな・・・
まあ、時間と光熱費の節約にもなるし一緒に入るかって試しにやってみた
今では当たり前のように一緒に入ってる
新婚生活を始めるにあたって家具家電を揃えた
私はもともと床に布団を敷いて寝てたが、夫がベッドが良いというので
夫の言うままにダブルベッドを買った
狭かった・・・
もっとよく考えれば良かったって後悔した
一緒に寝るってことも私にとっては想定外だった
今ではクイーンサイズに買い替えたけど、いずれはシングルにしようと思ってる
一緒に寝るってことに固執しすぎた結果、洗濯が大変になった
家電製品は夫の意見をかなり反映した
私は極力安い方が良いと思ってたからこだわりなんてなかった
金額にびっくりしたけど、長年頑張ってくれたので、元は取った
一緒に暮らし始めて、だいぶ流れをつかんだ頃
休日をどう過ごすかが問題になった
私は朝起きれないので、夫の休日くらいはだらだら寝てたかった
でも、夫は休日でも朝早い
いつまでも起きてこない私が理解できないらしい
私は、中学生の頃からインドア派になった、ちょっと引きこもり癖のある人間だ
一方、夫は1日1回は出掛けたい派だ
付き合ってる時はそこまで問題なかったのに、結婚したら面倒なことになった
平日に買い物してたけど、夫の休みに一緒に行くようにしたりして工夫した
朝も少し早く起きるように心掛けた
今では、猫に起こされるから遅くまで寝てることもなくなった
結婚で大事なこと上位に入るのが食事じゃなかろうか
好みが違うと食事は楽しくない
当時、私は食をそれほど大事にしてなかった
食べるのが面倒な時は食べないこともあったし、お菓子を食べてよしとしてたこともあった
好き嫌いが激しくて食べれない物が多かった
料理するのも好きじゃなかったからあんまり作らなかった
夫はちゃんとした食事をしたい人だった
しかもめちゃくちゃ食べる
食事を大事にしてる人だったので、私は頑張ってご飯作ってた
独身時代、あまり作らなかったけど、作れないわけじゃない
味覚もしっかりしてるから美味しい物は作れる
ただ、調味料とかにはこだわりがなかったのとお米とお茶の違いがわからなかった
夫に、お米が美味しくないって言われて初めて美味しいお米に変えた
そんで、私も初めてお米が美味しいと思った
私の父が食事っていうか、いろんなことにお金をかけたくない人だった
私は父の価値観を押し付けられていた
夫に言われて調味料も変えた
こんなに塩が美味しいんだってことを初めて知った
今ではかなりこだわって選んでる
一番大変だったのは、考え方の違いだと思う
私は父の価値観を押し付けられていたので、夫とは真逆の考えが多かった
大人子どもした両親に育てられた私とちゃんとした大人な両親に育てられた夫
そんな二人が夫婦になったんだから、さぞケンカが絶えないことだろう
そう思うよね
意外にもケンカって言えるほどのことはしたことがない
なぜなら、私が一方的にキレて終わるから
そんで
「そんな無駄な時間に意味はない」
って諭される
「そんなことしてるより、仲良くしてる方が人生楽しいでしょ?」
「この人しかいないって思って結婚したのに、攻撃してどうするの?」
な、なんだと
聖人君子か?
夫は私と違ってたくさんの本を読む
私にもっと本を読んだ方が良いと勧めてくる
歴史を学べばそこに答えがある
あんまりびっくりすること言うから、私も納得しちゃったよ
たしかに、ケンカなんかしてるより仲良くしてる方が良いよな
ってことで、考えを改めることにした
まずは、私の感情的になる癖を何とかせんとな・・・
怒りの感情ってどうすればいいんだろ?
私がやったのは、とにかく耐えること
どうしようもなく抑えられない怒りなら、布団に潜って落ち着くまで夫の顔を見ないことにした
そうやって耐える訓練をした
あとは、何か気に入らないことがあれば、言い方を工夫する努力もした
そうやって、今では仲睦まじい夫婦となった
もともと、仲は良かった
でも、私の怒りの感情をコントロールできなかった
両親みたいにはなりたくないってずっと思ってた
それなのに、結局自分も同じことやってるってことに気付いてしまった
長年植え付けられた価値観ってのは、そう簡単に変えることなんてできない
そんな自分が嫌だったから必死に耐えて努力してきた
夫に感謝してる
夫がしっかりした考えを持ってたおかげで、私は何とか普通の人間になれた
夫婦で足並み揃えて人生を楽しんでいる
私は夫に恵まれたので、随分人生が開けた
夫婦なのに対等じゃない
私の夫は、私が働かないからって下に見たりしない
家事をこなしていることに感謝される
私たち夫婦はお互い、感謝の言葉を口にする
「夫婦は対等」
夫はよくそう言う
人間できてんなーって思う
この言葉を私と同い年の身内の子の旦那さんに聞かせてあげたい
毎回説明するのも面倒なので、その子のことをあんずちゃんと呼ぶことにする
あんずちゃんは5歳以上も離れた人と結婚した
あんずちゃんとの何気ない会話の中だけで、その男はダメだなって思った
でも、そんなこと言えるわけない
部外者が口出すことじゃないからね
その発言の責任なんか取れんしね
付き合って3ヶ月くらいで結婚の話が出た二人
新婚当初からいろいろ問題が発生
「こんな人だとは思わなかった」
・・・
まあ、そうなるわな
あんずちゃんは結婚式場も好きに決めさせてもらえなかった
旦那さんがすでに家を持ってたけど、両親と住んでた
普通は両親が出て行ってそこに夫婦で住むのが筋だと思う
だけど、あんずちゃんたちがアパートに住むことになった
しかも、旦那さんが持ち家に住んでないから住宅控除も受けられない
さらにローンと家賃の支払い・・・
ん?
住んでる両親は払ってくれんの?
そういうのはちゃんとするってことを結婚する条件にしてたのに、結婚したら知りませんって感じだったらしい
頭おかしいだろ
結婚してからうるさく言ったら逆ギレはするし、そのことを言おうもんなら鬼の形相になるらしい
ちゃんとしなきゃいけないことも、面倒だからって話も聞いてくれないらしい
何度も言うとまたキレてくるらしい
なんだこいつ?
年上のくせにこいつも大人子どもしたやつかよ
私の夫の爪の垢でも煎じて飲ましてやろうか
一番気になるのはその旦那さんが、あんずちゃんのことを大切にしてくれないってこと
ある夜、あんずちゃんの体調が急変したときのこと
近所の目があるからって朝になるまで救急車を呼んでくれなかったらしい
こいつ、見殺しにするタイプだな
そんなやつがまさか身近にいたとは・・・
こいつは何であんずちゃんと結婚したかったんだろ?
結婚条件出されても結婚したかったんならもっと大事にしてあげろよ
明らかにあんずちゃんのこと見下してるよね
夫婦は対等だって思ってくれる私の夫と、妻を家政婦にしか見てない男
一緒にいる相手の考え一つで夫婦のあり方はこんなにも変わってしまう
悲しい・・・
最近、母からあんずちゃんが病気で苦しんでるって連絡を受けた
母は旦那さんからのDVとストレスだって言ってた
自分の人生は自分で決めるしかない
いくら周りの人間が離婚した方が良いって言ったところで
本人にその気がないなら無理だ
私がいくら結婚前にその男はやめとけと言ったとしても決めるのは本人だ
さっきも言ったけど、私には発言の責任なんか取れないから言わない
本当は言いたいけど、私にはあんずちゃんの人生に責任なんて取れない
私の母は軽々しく離婚した方が良いって平気で本人に言う
母だって父と離婚してないだろ
自分ができないんだから言うんじゃねーよ
愚痴という話は散々聞いてきたけど、私も他人の愚痴を聞いてられるほど強くはない
人は負の感情に引っ張られやすい
私は私の人生を幸せに生きたいのだ
愚痴や文句を言ってるだけの人とは距離をとりたい
そんなこと言うと、冷たい人間に思われるだろう
自分の人生を犠牲にして他人のために尽くす方がどうかしてると私は思うがな
自分が幸せじゃないのに他人を助けるなんて無理だと思う
余力があるから誰かを助けてあげられんだよ
私はその余力を作り出すために今必死に努力してる
私だってあんずちゃんを助けてあげたい
でも、今の私には何もできない
誰かを助けられるだけの体力、精神力、経済力がない
自分の発言に責任が取れるようになるまで、私はあんずちゃんには何も言えない
「人は誰だって幸せにしかなれない」
夫がよく言う言葉だ
その意味を真に理解するまでかなりの時間を要した
あんずちゃんにも早く気付いてほしい
自分の人生は自分が決めてるってことにも気付いてほしい
人は誰かのせいにしたがる
その方が楽だから
誰かに言われるがまま生きた人生でも、自分で生きた人生でも
最後は自分で責任もって終わらせるしかないんだよ
おわりっ
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