はじめまして
君の瞳にへのへのもへじです
モルモットを飼いたい
動物が好きだった
小さい時にはウサギを飼ってた
お祭りの時に、このウサギはミニウサギだからこれ以上大きくならないよって言われて飼った
まあ、でかくなった
普通にでかくなったよ
騙されたね
可愛かったからいいんだけどさ
それからしばらくは、お祭りで金魚すくいやるのが好きだったから金魚飼ってた
そんなくらいで動物を飼うことはなかった
私はよく、動物の本を読むことが多かった
この頃には、シートン動物記や、動物の飼育方法などの本を好んで読んでた
その中に、モルモットが載ってた
今考えると何でモルモットだったのかはわからない
でも、モルモット飼いたい！って思った
長毛のモルモットをずっとイメージして飼い方を勉強してた
モルモットを飼いたい
って母に言ってみた
すぐに良いよとは言ってもらえなかった
条件を出された
「1年間、漢字書き取りやったら飼ってもいい」
小学生の頃だったので、宿泊訓練というものがあった
さすがにその時は免除されたから良かった
それ以外は毎日だ
休みだろうと年末年始だろうと毎日だ
それが私に出された条件だった
それやったら飼ってもいいんだよね？
私はモルモット飼いたさにその日から漢字書き取りをやることとなった
1年間の漢字書き取り
漢字書き取りがノート1ページ分だったとか、その辺の細かいことは忘れた
普通に学校で出される宿題もあった
宿題をやりながら漢字書き取りもやった
机に向かって、毎日毎日がんばった
モルモットの飼い方のページを繰り返し読みながら、自分がモルモットを飼ってるところを想像する
掃除はどうやってやろうか
モルモットのお世話はどんな感じなんだろうか
そんなことを考えながらやる気を出してた
正直、しんどい日もあった
この日は疲れてて、やりたくないなって思うこともあった
でも、やらないとモルモットは飼えない
やる気がなくても、サボっちゃおうかなって思うことは不思議となかったように記憶してる
ただひたすらモルモット飼いたさに、着実に漢字書き取りを進めていくだけだ
そして、私は1年間の漢字書き取りをやり切った
この達成感は半端ない
自分が努力してきた成果が実るのは嬉しい
この話を夫にした時には驚かれた
普通はできないし、やらないからだ
もちろん、私のようにやる奴もいる
やると決めたことをやり切る
私の原点だったかもしれない
何に対しても努力するわけじゃないけど
自分の願いを叶えるために、やると決めたことをやるのが私なのかもしれない
ハムスターを飼う
モルモットが飼いたくて頑張ってきた私だった
近くのペットショップに連れてってもらった
そこにはモルモットがいなかった
モルモットがいない・・・
ペットショップに選びに行くのが初めてだったし、あまり他のところも知らなかった
私の目の前にはハムスターがいた
ちょこちょこしてて可愛い
・・・
ハムスターにしようかな
モルモットを探しに行くくらいなら目の前にいるハムスターかな
ジャンガリアンハムスターを2匹飼うことにした
モルモットを飼いたくて頑張ってきた1年間だったが、一瞬で心変わりした
まあ、動物を飼うことには変わりない
私の努力の成果なんだから、何を飼うかは私の自由だ
そんなわけで、私はハムスターを連れて帰ることにした
ちょっと納得いかなかったのが
あんずちゃんの妹と一緒に見に行ったのだが、私は努力の報酬として飼うことを許された
でも、あんずちゃんの妹も見てたら欲しくなったらしく、あっさり飼えた
なにこれ？
私の努力は何だったんだ？
なんてことを思ったけど、私の努力は証明されたので良しとする
小さな命
ハムスターを飼うことにしたので、一から勉強し直した
ケージや干し草など、必要な物を買い揃えに行った
当時は、今みたいにそんなに充実してなかったし、飼育方法もいまいちだった
今なら、ハムスター用の柔らかいドーム型のお家なんかがあったり、可愛い物もいろいろある
昔と今とでは感覚が違う
ペットと言うより、家族として迎え入れる人が増えた
それは大きさや種類で差別されることはない
犬もハムスターも同じ家族
世の中が今のような感覚だったら、もっと長生きできたかもしれない
初めて飼ったハムスターは1年ほどでこの世を去った
体が小さいから寿命も短い
それでも、1年しか生きられなかった
それは、私の飼い方が間違ってたからだと思う
本にそう書いてあったから
当時の飼育方法は決して万全なんかじゃない
一生懸命お世話をしても、寒さや暑さでやられてしまう
その後もやたらに両親がハムスターを連れ帰ってくるので、何匹も買うことになった
試行錯誤して何とか長生きできるようにって思うのに1年しか生きられない
悲しい・・・
命ってこんなに儚いものなの？
飼っても飼っても次々に亡くなるハムスター
1週間で亡くなった子もいた
私は嫌になった
命は命であって重いも軽いもない
それを決めてるのは人間だ
命の尊さって何だろう？
何匹も飼ったハムスターだったけど、あの子たちにもちゃんと名前がある
ハムスターはたくさんいる
でも、命はたった一つ
人間だけが特別なんじゃない
おわりっ
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