はじめまして
君の瞳にへのへのもへじです
口下手
どうも私は昔から口下手で言いたいことが言えない
昔からと言っても、中学生でこじらせたように思う
思春期とは厄介だ
いつまでも引きずっているような気がするし、なかなか自分を変えられなくなってしまう
私は嘘をつくことが下手だし苦手だ
お世辞は言えないしゴマすりもできない
誠実でありたいと思っていたわけではないのに、なぜかそんな生き方をしてしまったようだ
でも私は口下手で、言いたいことがあっても飲み込んでしまう
言葉はちゃんとあるのに、それを口に出すことが難しい
だからいつも私のもやもやは晴れなかった
口下手かと思えば、口から思ってもいない言葉が流れるように出できてしまうこともあって後悔する
自分の気持ちを正確に言葉として口に出すことが、こんなに難しいなんて思わなかった
言いたいのに言えない
言わなきゃいいのに言っちゃう
こんな矛盾を抱えながらずっと放置してた
私は飲み込むべき言葉をいつも間違える
私の人生は後悔の連続だ
苦悩
口下手でも、ちゃんと伝えなきゃいけない言葉があることはわかっている
それを言うのに今までずっと苦労してきた
特に感謝の気持ちを伝えることが悩ましい
その場で助けてくれたとか何かをもらったとかの場合はすぐに言える
「後でお礼言っておきなさいよ」が一番困る
例えば、親戚から送られてきた誕生日プレゼントとか親に渡されたお祝いは困る
直接渡されるならすぐにお礼を言える
そうじゃない時はお礼の電話をしたり、後日会った時に伝える必要がある
いつなら電話しても大丈夫そうかとか相手の都合を考えることが増えて正直つらい
それでも、人として言うべきことなので避けては通れない
私の場合、口下手だけじゃなくて何を話したらいいのかわからないのも問題で余計嫌になる
言うまでも頭を悩ませるし、言わなきゃ気持ち悪いので言えるまでもやもやする
そんな感じで、私は心が疲れやすい人間になってしまった
何も考えないでさらっと言える人がうらやましい
努力
口下手でいいとは思っていない
特に感謝の気持ちを伝えられずにいるのはもったいないと思う
感謝や愛情は伝えた方がいい
だから私は、その言葉を口にする努力をした
言わなくても伝わることがあるかもしれないけど、そんなもんは怠慢でしかない
私は夫にありがとうを言葉で伝えるようになった
今までも言ってなかったわけじゃないけど、意識して言うようになった
自然に言えるようになったら、両親にちゃんと伝えてみたりと範囲を広げていった
ある時、これまで全然行かなかった喫茶店に行った
無駄に入っていた保険を解約して外食できる余裕が生まれたのがきっかけだった
モーニングと紅茶を運んできてくれた店員さんに
ありがとうございますって言ってみた
頭を下げるのはずっとやってきたけど、言葉にして言ったことがなかった
保険で無駄なお金を払っていたので、外食は年に１，２回するかどうかだった
我慢してたみたいで、それまでを取り戻すかのように喫茶店に通った
一度見せた顔はなかなか引っ込みがつかなくなる
私はありがとうございますと言い続けた
最初は頑張って言ってたし、途中から言うのをやめることはできないって思って続けてた
言い続ければ、それが私の自然体になっていく
頑張ってたことが頑張らなくても言えるようになった
今では息をするように出てくるようになった
喫茶店だけじゃなくて、他のところでも実践している
お金を払ってサービスを受けていると、感謝しなくても当然のように思いがちだけど
そうじゃない気がする
サービスを提供してくれる人がいるから、私たちはそれを受けることができる
そのことにも気づけた
言葉にするだけで、私は多くの気づきを得た
伝えられることは
自分の思いを伝えられるのは、お互い生きているからできること
そんな当たり前のことが最近わかった
生きているからできる
そんなことたくさんあるのに、余裕のない毎日を過ごしていると忘れてしまう
当たり前に明日がくると思ってしまえば、大切なことに気づけなくなっていく
感謝や愛情といった前向きな思いはちゃんと伝えた方がいい
後悔したくないなら、伝える
我が家には可愛がっている猫がいる
普通に考えれば私よりも寿命は短い
老猫だし、いつまでも一緒にいられるわけじゃない
伝えられる時に言っておこうって思ったので、感謝と愛情を言葉にしている
これまでの行いを悔いて反省し、目の前にいる猫とちゃんと向き合っている
反省するだけなら誰にでもできる
反省しても行動しなければ何の意味もない
反省するだけじゃ何も変わらない
後悔するってわかってるなら、ちゃんと言葉にしようって思った
だから私は、ありがとうって伝えたい
おわりっ
次回の投稿は
6月21日（水）10時です
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