はじめまして
君の瞳にへのへのもへじです
明日がある
考えることがない
明日が来なくなるということを
私は結婚するまで、明日が来ない可能性を考えたりはしなかったと思う
毎日当たり前に朝が来て、起きるのがしんどくて二度寝や三度寝を繰り返していた
起きようと思う時間に起きれたことなんて、寝坊できない日を除くとあんまりなかった
寒い季節なんて特に布団から出られなくなる
このまま寝ていたいといつも思う
翌日も、またその翌日も同じことを繰り返していた
明日もたぶん同じだろうなって無意識に思っていた
何かをやる時にも
これは明日やればいいや、これは来週にしよう
そうやって、自分に明日も明後日もその先もずっとあると思っていた
思っていたというのは正しくないかもしれない
今考えると、自分に明日の未来があることを当然だと思っていたので
日頃、そう思うことすらしてこなかったように思う
呼吸をするくらい当たり前のものだと錯覚していた
自分が今生きていることも、明日も同じように生きているだろうことに何の疑問も持たなかった
嫌なことがあれば、明日学校行きたくないとか会社行くのが辛いとか
朝が来なければいいなんて思ったこともあった
明日が来ることを前提とした思考になっていた
必ず訪れる明日をどう過ごすか、どう乗り切るかということばかりを考えていたような氣がする
当たり前のように寿命を全うできると信じて疑わなかった
私はその日その日を大事に過ごすことをやってこなかった
漠然とした不安
独身の頃、普通に働いていたし何だかんだお金に困ったことはなかった
実家暮らしだったので、寂しいと思ったこともなかった
むしろ、両親の仲が悪いので勘弁してくれって思ってた
休みの日は家で過ごすこともあったし、1人で出かけることもあったし
バイトの学生と仲良くなったのでよく遊んでもらってた
そんな感じで充実していたので、特に不安になることもなかったと思う
仕事を辞めて結婚して、初めて実家を出た
知らない土地で新婚生活がスタートした
新婚生活1日目、夫は仕事中の事故で結構な火傷をして帰ってきた
初日から不安だった
それから1ヶ月も経たないくらいに入院して手術・・・
結婚した途端、いろいろあった
その土地に体が慣れるまで1年かかった
知り合いもいないし、ストレスもあった
実家に泊まりに行くこともあった
今まで、そんなこと考えたこともなかったけど
急に両親のことが心配になった
明日死んだらどうしよう・・・
夫もケガばかりしてくるから、結婚した途端ひとりになるんじゃないかって不安だった
職を失ったことへの不安からか、しばらくは怖くてたまらなかった
結婚すると、得るものもあるけど失うものもある
環境も変わったので、余計に不安だったと思う
不安を忘れた時、私はまた当たり前の日常を過ごした
私はまた自分が生きていること、家族が生きていることのありがたみを忘れてしまった
明日が来ることの尊さをいつも忘れる
私はいつも大切なことを忘れる
その度に、そのことを思い出させてくれる出来事がある
少しは考えることにした
夫は言う
「明日死んでも悔いのないように生きてる」
命があることにあぐらをかいている私
私はきっと明日死んだら後悔する人間だ
「元気な人間だって、車に轢かれて死んじゃう人だっているんだよ」
今日何があるかなんてわからない
明日が来ると思っていても、いつかは絶対に明日なんか来なくなる
それが何十年後かもしれないし、数年後かもしれない
今日いきなり終わるかもしれない
私はそんなことを言われて初めて氣づくほど、人生を大事にしていなかった
だから、少しだけ考えることにした
いつも考えていられないけど、たまにそのことを思い出すことにする
親孝行
親が生きているときにしとけ
最近、やたらにSNSで見るワードだ
まあ、たしかにその通りだ
お互い生きてるときじゃないとできない
何もなければ、親の方が先にいなくなる
自分だってどうなるかわからない
両親には散々嫌な思いをさせられたし、トラウマもある
ただ、最近はそんなことにいつまでも囚われてる自分も何か違うなって思ってる
両親のことだけじゃなく、いろんなことに対して
やり残したことがないようにしよう
そんな氣持ちだ
今日を大事にできる人間になりたい
おわりっ
次回の投稿は
11月1日(水)10時です
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