はじめまして
君の瞳にへのへのもへじです
父
世の中って理不尽なこと多いよね
自分が悪いわけじゃないのに怒られるし、とばっちり受ける
私の母は、私が高校生の時まで入退院を繰り返してる人だった
だから、私は子どもの頃から家事をやってた
って言っても、別に全部やってたわけじゃないよ
私がまだ小学1年生の頃
父が仕事から早く帰って来て家事やってた
当然、私も手伝う
でもやったことないからできない
包丁を使うのだって怖い
そんで私は指を切る
イライラした父は激怒する
なんて怒られたのかは覚えてないけど、父が言いそうなことは
「こののろま、できもしないのにやるな」
とかかな
仕事に家事、育児
余裕がないのはわかるけど、こっちだって幼いながらも一生懸命役に立とうとしてんじゃん
そんなに怒らなくてもいいのに・・・
そんな父が、朝食に牛乳で炊いたご飯をだしてきた
牛乳きらいなんだよね・・・
しかもめっちゃまずい
食べないと怒られる
吐きそうになりながら必死に飲み込む
泣きそうになりながら完食して学校に行った
学校から帰ってくると洗濯物を取り込む
私の兄は家事なんかしない
男はいいよね
やらなくたって怒られないんだから
遠足とかでお弁当が必要な時なんかは、わざわざ祖母に来てもらってた
父は最低限のことはできるけど、ご飯を作ったりはあまり得意じゃなかった
だからあんなくそまずい牛乳ご飯なんか作るんだ
母の話によれば、父は子ども好きらしい
とてもそんな風には見えない
父は運動神経が良いので、よく遊んではくれた
私が運動神経良かったからその辺は喜んでた
でも怒りっぽい人だ
そんなに悪いことしてなくてもげんこつされたり
夜に玄関から放り出されて家に入れてもらえないこともあった
まだ幼かった私は、本能的に良い子でいないと生きられないと悟った
母
私の母は感情の起伏が激しい人だ
何度かその話には触れてきた
母は入退院を繰り返してたので、私は母から家事を教わったことがない
私のやり方は自己流だ
だから、母とはやり方が違う
洗濯物のたたみ方が違うと激怒される
せっかくたたんでもやり方が違うと母にたたみ直される
二度手間だと怒られる
しょうがないじゃん
母のやり方を私は知らないんだから
お米を研いでもちゃんと研げてないとまた怒られる
今は栄養うんぬんで水が透明になるまで研がないのが普通
昔は透明になるまでやらないとダメだった
だからまた二度手間だと怒られる
やってもやらなくても怒られる
兄はやらなくても怒られないのに・・・
なんで私ばっかり
ああ、理不尽
私はほとんど母と並んでキッチンに立ったことがない
私の覚えてる母はだいたい機嫌が悪い
手伝おうかと言おうもんならやらなくていいと怒られるからだ
そんなだから、私は誰かと一緒に何かをするのが苦手になった
ひとりでやった方が気楽だから
私の思い出す食卓はいつも空気が重い
家族団らんって何?
家族
今でこそ夫と食事をするのは楽しいし大事にしてる
昔はあまり食べることに興味がなかった
食が細かったってこともあるけど
私にとっては嫌な思い出の方が多いからだ
食べることは生きること
食べることを放棄したくなることもあった
私の家族は家族じゃなかった
母は外面が良いし、父も優しそうな人に見えるらしい
家族仲が良くてうらやましいみたいなこと言われた
実際どうかなんて知りもしないのに他人は勝手なことばかり言う
外面の良い母は愛想を振りまく反動で家ではよく不機嫌だった
人の好さそうに見える父は物に八つ当たりする人だった
嫌いだった
どんなに酷いことをしても、子どもは親を見捨てないと思ってる
そんなわけないじゃん
私は両親のことが嫌いだ
でも、本人に言ったことはない
世間体を気にする父のためにずっと家族でいてあげただけだよ
私も血のつながりに固執してた
親から縛られてた
血がつながってれば何をしても縁は切れないの?
そんなこと考えてるやつは能天気でいいよな
そんなもんはいつだって切れるんだよ
血がつながってようがなんだろうが
その気になれば、いつだって切り捨てられるんだよ
そん時は
自分の行いを悔いろ
おわりっ
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